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「The B.B.」~トキヲメグル・ハジメテノ・キオク~ 見てまいりました!
お話のことを考え出すといつになるかわからなくなってしまうので、青山さんだけに絞って『The B.B.』レポ行っちゃいますね。

1月28、29日の2日間で4公演。
がっつり見てまいりました。
青山さんが演じるのは、バー『楽園』のバーテン。


地下にある店で地上から人間が墜ちてくるのを待っている男の本性を、はじめ『青い鳥』の物語に照らして、”猫”なのかなと思いましたが、そんな可愛いものじゃありません。
台詞に『アダムとイヴ』の名が出てきたことからも、彼は”蛇”なのだと感じました。
青山さんご自身も、蛇をイメージしているとおっしゃっていました。


アダムとイヴ(人間)の目の前に欲望という果実をぶら下げて、巧みな言葉で堕落へと誘う誘惑者。
やさしげな姿かたちも甘いささやきも、すべてまやかし。
その目は冷酷にぬめり、唇の中には毒の牙を隠している。
わなに墜ちたが最後全身をからめとられ、逃げることはかなわない。
いや、逃げようとする気もすでに起きない。
わなにかかった時すでに蛇の毒が体に回ってしまっているから。
締め付けられる痛みさえも甘美な痺れとなり、それは悦びとなって人の脳髄をとろかしているのだから。


と、ちょっとばかり耽美に書いてみました。
実際、3時間近くのお芝居の中で、あのバーのシーンだけが笑いも涙もあたたかみもなく、別空間が展開されているようでした。
『楽園』とは幸せの園ではなく、蛇が人を欲望に目覚めさせ堕落という奈落へと落とす場所。
初め人間のように見えたバーテンが、次第に輪郭をぼやけさせて二重写しになり、いつの間にか異形のものへと変貌していく。その変化が、実に見事でした。


奇妙な旋律の歌で人間の神経の奥底をはじき、空気ごと震わせ歪ませる。
そうしておいて、狂気をはらむような音楽とダンスで今度は人間の精神をつかんで揺さぶって、空間全体を陥れてしまう。
決して長くも激しくもないダンスシーン。
青山さんファンとしては、当然『これだけ?』と物足りない気持ちではありましたが。
それでもやっぱり、青山さんは端正だったし、ターンの美しさも肩の柔らかさも背中のしなやかさも感じることができました。


客たちが憑かれたように踊る中央へと、進み出る蛇。
人外の妖しい色香と強烈なカリスマ性でもって、見る人の目をそらさせない。
わかっているのに、いけないと思うのに、誘惑から目が離せない。
嫌悪して退けるべきものなのに、できない。見入ってしまう。
ポーズが動きが美しいだけではない。
冷たくて熱い、人間の持ちえない空気をまとう姿に、知らぬうちに深く見ほれてしまう。
空気は媚薬を含み、呼吸する人間の思考を熱く膿ませる。
そうして蛇はささやく。
目の前の甘い果実にかじりつけ。貪り食え。したたる汁を残らずすすりつくせと。


周りを従えて踊る姿は、挑発的で蠱惑的。
タバコの煙をくゆらせながら主人公を見下ろす姿は、妖艶かつ凄艶。
4回のうち1回だけ見た、くねらせた体から吐き出された煙もまた妖しくくねっていたのが、忘れられません。


ほとんどまばたきをしないグレーの瞳がいっそう人間味を薄れさせていて、まるで人の心の奥底に潜む欲望を見透かして嘲笑っているようでした。
一幕の終わりに見せた捕食者の目がひどく印象的で、しびれるような余韻を残したまま二幕への期待も高まる重要なシーンとなっていたのではないでしょうか。


声のトーン、しなやかな動き、そして妖気と狂気を垣間見せるダンス。
この役を青山さんにと、望まれた理由がわかる気がしました。
甘くてやさしいはずの青山さんの声が、お芝居の中で薄っぺらい猫なで声に聞こえてぞっとしたのは、私だけではないはずです。






長い。終わらない。
今回はもう、青山さんの一挙手一投足がとにかく!素敵すぎて、いつも以上に目が離せませんでした。
正直なところ、小劇場だしダンスもほとんどないという事で、見る前はあまり期待していなかったのですが(スミマセン)、いやいやいや!すごいもの見せていただきました。
声もいっぱい聞けて、シアワセ。
あの青山さんが、全部で9回しか見られないなんてもったいないです。
4回見たけど、足りない。もっともっともっと!
ああ、完全にバーテンに毒されてるな。
すっかり欲望の虜と成り果てております。


というわけで、このあたりで強制終了~。
文章も、今回はなんかねちっこいですね。
久々のブログ長文というよりは、やはりそれだけバーテンがショッキングだったんでしょう。
そういうことにして置いてください。

それではまた~。
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[2012/01/31 02:01] | 青山航士さん | トラックバック(0) | コメント(4) | page top
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コメント
大雪さん、、、、凄いです。
ここまで書いちゃうなんて。。。

大雪さんの表現、そのままです。
青山さんの演技に、あの目に、どんどん引き込まれていきました。

帰ってきた今も、またあの世界に引き込まれたいって
思うのは、私だけじゃないんですね。


本当に、凄かった。
私も、まだ見たかったです。

今回、私にレポは書けないかも。
未だ、自分の言葉にできない、もどかしい気持ちです。


大雪さんのレポを読んで
『そう、そう』ってうなづいてました。
凄いレポ、ありがとうございました。

[2012/01/31 02:24] URL | haru #- [ 編集 ] | page top
>haruさん

早速読んでくださったのね。
ありがとうございます。

でもでも、まだ書ききれていない。
なんかまだ違う。
と思っているので、このあと改定の可能性大!です。

だから、haruさんもがんばりましょ。
あきらめないで、一緒に書き上げましょう。
ね?
[2012/01/31 03:17] URL | 大雪 #TQlgU86w [ 編集 ] | page top
大雪さん、お疲れさまでした。
今回もお会い出来て嬉しかったです。

素晴らしいレポ有り難う。
まるで上質な小説を読んでいるような感覚にとらわれました。
さすがに4回見た人の感想はハンパないなあと感服してます。

改めてあの異空間を脳内で再生出来てしまいそうです。
次の舞台でもまたご一緒出来たら嬉しいです。
しばし我慢ですね!
[2012/02/01 08:30] URL | akimi #- [ 編集 ] | page top
>akimiさん

わわ、コメントありがとうございます。
でも、まだまだ試行錯誤中なのです。
どうも、弱いんですよね。
もっともっと直接的というか、ガツンと核心を突くような書き方があるはずなんです。
ああでも、私の力ではこの程度でしょうか。
うう~ん。

お会いできて、とってもとっても嬉しかったし、楽しかったです。
また次回もご一緒できるといいな~。
しばし我慢&貯金ですね。
がむばりまっす!!

良かったら、またいらしてくださいね。
くだらないことを書いてますけど。
[2012/02/01 13:54] URL | 大雪 #TQlgU86w [ 編集 ] | page top
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