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書いてはみたけど、続かない  なぜかその3
ううう。
まだ続くのか。続けられるのか。
大丈夫か、私。

二次創作(仕事人2009)につき、注意が必要です。




「おどろいたねえ。」
 背後から声をかけられたが、すでに存在に気がついていた小五郎は、振り返るどころか身動きひとつしない。草履が砂利を踏む音が近づき、すぐ後ろに止まった。
「渡辺の旦那が、子供に情けをかけるなんて。何かの先触れかい?」
 座る小五郎に背を向けて立ち、お菊は肩越しに相手を見やった。言われた方は、特に気分を害した風もなく、軽く笑って答えた。
「なに。俺だって、見回り同心だ。たまには子供とだって触れ合わなくちゃあな。それも務めよ。」
「・・・・・・あんたから、そんな言葉が聞けるなんて。こりゃ、ますます空模様に気をつけなくちゃ。」
 笑いを含んだ声で言われ、さすがに少し眉間にしわが寄った。
「用がねえんなら、けえんな。いちいち寄って来んじゃねえ。」
 言って、大刀を手に自分から立ち上がった。
「あんまり馴れ馴れしくするな。俺とおめえは、仕事だけの付き合いだろうが。」
  ちらりと振り返った目は、冷たい光を宿していた。
「おお、こわい。」
 立ち去る小五郎を見送り、お菊は肩をすくめた。しかし、さして恐れている様子もなく、軽い足取りで賑やかな人の群れの中へと足を向けた。




 翌朝、奉行所に出仕した小五郎を迎えたのは、焦った様子の伝七だった。
「渡辺さん!遅いじゃないですか、もう!」
「どうかしたんですか?」
「『どうかしたんですか?』じゃありません!」
 のんきに訪ねた小五郎に、伝七はもどかし気に足踏みをした。
「私たちは、あの子供スリを取り逃がしたんですよ。坂本様の耳に入ったら、どんな処分を受けるか。」
「どんな処分・・・もしかして、書庫番か?」
 思わず口元が緩む。が、
「わかりませんよ、減俸かも。」
 減俸と聞いて、嫁と姑の顔が浮かんだ。
「・・・・・・それはまずい。」
「私だって。どうしましょう。」
「まあまあ。まずは落ち着いて、お茶でも飲みましょう。」
 茶を差し出すと、伝七も喉が渇いていたのだろう。大人しく受取った。2人が湯飲みに口をつけようとした時、筆頭同心の坂本がせわしない足取りで詰め所に入ってきた。
「渡辺さん大河原さん、お茶は後にしてこちらに来てください。後の人も、集まってください。」
 名指しで呼ばれ、伝七は危うく湯飲みを取り落とすところだった。
「来たあ。渡辺さあん。」
「とにかく、行きましょう。」
 渋る伝七の背中を押し、小五郎は坂本からは遠い一番後ろに座を占めた。が、
「近頃江戸領内で、ご禁制の品々が出回っていることは、皆さんご存知の通りです。陸路ではなく、水路を入ってくるのはわかっているのですが、なかなか一味の尻尾を掴むことができず、わが奉行所は後手後手に回っている次第です。このままでは、奉行所の威信は丸つぶれです。
 江戸に出入りする船は厳しく規制されており、これまでの調べで許可のない船が出入りしているという情報は、ありません。となると、考えられるのは一つ。廻船問屋の関与です。そこで、皆さんには、廻船問屋を1軒ずつ調べてもらいます。荷や蔵、帳簿まで、徹底的に調査をしてください。この件に関しては、お奉行も大変頭を悩ませておいでです。一刻も早く解決できるよう、皆さん頑張って下さい」
 と、これで解散となってしまった。てっきり雷が落ちるものと思っていた2人は、拍子抜けしてしまった。
「まだ、坂本様の耳には、届いていないんでしょうか。いや、あんなに人通りのあるところで騒ぎを起こしたんですから、そんなわけはないですよね。一体どうして、坂本様は何も言わないんでしょうか。」
「良いじゃないですか、お咎めなしならその方が。」
 小五郎は気楽に言ったが、責められなかったことが、逆に伝七を不安にさせていた。
「もしや、こっそり閻魔帳につけて、役儀任免の折に参考にするとか。」
「きっとそれです・・・・・・冗談です。多分、抜け荷のことで頭がいっぱいなんですよ。そんなことより、芝居でも見に行きましょう。気分が晴れますよ。」
 ぽんと手を打った小五郎だが、途端に伝七の顎が落ちたのを見て、即座に訂正した。しかし、伝七は暗い顔で首を振った。
「私は今後このような事の無いように、この冷めたお茶を飲みつつ昨日の失敗を大いに反省し、これからの己を厳しく律したいと思います。」
「じゃあ、私一人で行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃい・・・・・・って、駄目ですよ。あなたも一緒に反省するんです。」
 すげなく立ち上がろうとする袂をぐっと掴んたのとは別の手が、小五郎に湯飲みを差し出した。
「一緒に冷たいお茶を飲んで、反省会です。そうしたら、そのあとは廻船問屋の調査に行きますよ。いいですね。」
「えー・・・・・・。」
 不満げに鼻を鳴らしたが、そんなものは伝七には通用するはずもなかった。




4はこちらです。




1回書いたのに、間違えて消してしまった。
もうやめておけっていう、神様の思し召しか?
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

[2009/08/18 10:55] | 二次創作 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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