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書いてはみたけど、続かない  なぜかその2
続きを書いてみました。
やっぱ、夏休みですからね(意味不明)。
でも、さすがにもう続かないだろうなあ。


二次創作注意!です。





 追いかけられていない事を確認して、二人の子供は、ようやく足を止めた。
「大丈夫?」
 息を切らしながら娘が尋ねると、甚太と呼ばれた子供も、苦しげに頷いた。
「ああ、助かったよ。ありがとな、しず。」
 そこに、もう一人子供が近付いた。
「だれも追いかけては来てないみたいだぞ。」
「鉄平。てめえ一人だけ逃げてんじゃねえよ。」
 甚太が言ったが、鉄平は何食わぬ顔で肩をすくめた。
「だって、俺まで捕まったら、誰が助けるんだよ。いよいよって時は助けるつもりで、石を握ってたんだぜ。」
「やっぱ陰からじゃねえか!」
「大人相手に、正面から行ったってかなうかよ。甚太だってビビってたじゃねえか。」
「ビビってなんかねえ!」
 威勢よく啖呵を切った甚太だったが、すぐに肩を落とした。
「・・・・・・と言いたいとこだけどな。正直、すげえ迫力だった。殺されるかと思った。」
「そりゃ大袈裟だろ。」
「大袈裟じゃねえ。」
 甚太は、こぶしを握りしめた。
「ありゃ、人斬りの目だ。普通の人は、あんな目はできねえよ。あれが役人だってんだから、やっぱりお上は信用ならねえ。」
「自分の食い扶持は自分で稼げってわけだ。ってことで、カモが来たぜ。」
 鉄平の言葉に見ると、金回りのよさそうな商人風の男が、供を連れてこちらにやってくるのが見えた。
「やるか。行くぞ、鉄平、しず。」
 甚太が言うと、2人が無言で離れていった。



 2人の位置を確認してから、甚太は男に向かって勢いよく体当たりした。男の後ろにぴったりとついていた鉄平が、よろめいた男に押されて倒れる。
「いてーっ!」
 鉄平が、ことさらに大きな声を出し騒ぎたてる。
「いてえ、いてえよ!おっちゃん何すんだ。」
 通りを行く人の注目を集め、男はうろたえた。甚太の方は、騒ぎには見向きもせずに、そのまま通りを駆け抜ける。やがて、財布がないことに気づいた男が騒ぎ、体の大きな供の男が甚太を追いかけだす。しかし、その頃には甚太はすでに遠くなっている。通り全体が騒ぎになり、甚太に注目が集まる。その隙に、鉄平はその場を去る。男は鉄平がいなくなったことなど、気にもしない。体が小さなことも手伝って、鉄平は悠々と物陰から現れたしずとともに、立ち去った。
 一人逃げた甚太だが、よしんばつかまっても何も問題はない。盗んだ財布など、身に着けていないからだ。逃げる途中で投げ捨てたそぶりもない。すった財布は実は、直後にしずに渡してしまっている。鉄平が騒ぎ、甚太が追っ手を引き付ける。その間に、しずは目立たぬように人の波の中にまぎれてしまう。甚太が財布を持っていないことがわかっても、その時にはもはや、誰が仲間なのかもわからないのだ。
 してやったりの子供たちだったが、一部始終を見ていた者がいた。
「やるねえ。」
 匳は、三人の息の合った連携を見て、にやりと笑った。仕立物を届けた帰り道、固まって話していた子供をなんとなしに見ていたのだ。
「アレが噂の子供スリか。面白いもん、見せてもらった。」
 そうして、鼻歌交じりにその場を立ち去っていった。役人に届けるどころか、財布を取られた男に知らせてやろうという気もないようだった。



 一方、気分直しにと芝居小屋に入った小五郎は、出てくる時にはすっかり上機嫌だった。まぶしい太陽に目を細め、気持ちいいなとつぶやいた。
「ついでに団子でも食っていくか。」
 馴染みの茶店で団子をほおばり茶をすすると、先ほどまでの鬱々とした気分はすっかり晴れてしまった。今が見回りの途中だということも、どうでも良くなってくる。もう、今日はこのまま帰っちゃおうか。などと考えていた時だった。
「・・・・・・ん?」
 小五郎は眉を寄せた。立ち上がって後ろから近づきじっと見つめると、やはり間違いないようだ。親子連れが手をつないで歩くのを、じっと見つめている。
「おい。」
 赤い着物の背中に声をかけると振り返り、小五郎を見上げた。とたんに、はっと目を見開き逃げようとするが、その肩をつかんで引き止めた。
「おいおい。待ちなって。」
 振りほどこうとして叶わず、娘はおびえた目で自分を捕まえている大人を見上げた。
「心配すんな。奉行所に連れて行く気はねえよ。」
 しかし娘は、先ほどとは違う雰囲気の小五郎に戸惑いつつも、疑い深げな目を向けてくる。
「・・・・・・なんで?」
「めんどくせえ。」
 娘の目が、丸くなった。
「さっきは苛ついてたからつい捕まえちまったが、もうそんな気はうせた。第一、今おめえを調べたところで、何も出てきやしねえだろう。スリってのは、その場で捕まえねえと意味がねえしな。」
 小五郎は、娘をつかんでいた手を放した。
「あいつにも、そう言っときな。けど、今度また俺の懐を狙ったら、容赦しねえ。覚えとけ。」
 一瞬だけ物騒な光を瞳にきらめかせ、すぐに何事もなかったかのように、のんきな風に伸びをする。
「この話は、終わりだ。そうだ。お前、この店の団子食ったことあるか?うまいぞ。」
 しずが首を振ると、小五郎は残っていた一本を差し出した。
「ほら。」
 おずおずと受け取った娘は、一口食べて、小さな声でつぶやいた。
「おいしい。」
「だろ?」
 味が気に入ったのか、腹をすかしていたのか。娘は、あっという間に団子をたいらげた。
「お前、名はなんてんだ。」
「しず。もう一人は、甚太っていうの。」
 しずは、すでにわだかまりを無くしたようだ。その屈託のなさと食べっぷりが気に入り、小五郎は土産にと団子を何本か持たせてやった。

 




もう無理。
これ以上は、続かないよ。
でも、全員出るまではやりたいかも・・・。

でも、続いてます。
3はこちら
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

[2009/08/13 14:34] | 二次創作 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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