スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 | page top
ヒガシのDVD(ビデオ)見ちゃいました  その9 『元禄繚乱』
『元禄繚乱』


NHK大河です。
1999年放映。前半しか出演していないので、ヒガシ32歳ですね。
なんちゅうか、思ったとおりの浅野内匠頭でした。



その8から引き続き、ちょっと方向性を見失ったような内容になっています。
ご注意のほど、お読み下さい。
総集編しか見ていないので細かいところはわからないのですが、吉良上野介のネチネチとした嫌がらせ(石坂浩二の熱演です)に、徐々に追い詰められていく長矩。精神が削られていく様子が、よく表現されています。
ヒガシ演じる浅野内匠頭・長矩は、はっきり言って世間知らずの箱入り坊ちゃま。
生来気性が素直で、おそらく家臣たちに愛されて(敬愛されてというよりは愛されて)育ったのでしょう。おかげですくすくと素直な心を持ったまま成長。それがゆえに、師の教えを闇雲に信じてしまい、他を受け付けなくなってしまう。
このかたくなさ。自分はもちろん他をも許さない潔癖さ。
世間を知らないまま成長したがために起こった、悲劇。
想像ですが、こんな感じだったのではないでしょうか。



内匠頭の悲報を聞いたとき、大石内蔵助(中村勘九郎・当時)は言います。
「私がそばにいれば。」
それは違う。
内蔵助はじめ、家臣たちがしなければならなかったのは、内匠頭の精神の成長を促すことだったのではないのでしょうか。社会の、世間の仕組みを教え、自分とは違う考えを持つ人間がいることを、認め許せるよう導くことこそが、家臣たるものの務めであったのでは。
浅野内匠頭は、すでに「若」ではなく「殿」であるわけだから、庇護される存在ではないのです。家臣たちは、主を愛するがために、とるべき行動を誤ってしまったのです。内匠頭は、浅野家の頂点に立ち、民や家臣たちに対して責任を負う立場の者としての自覚が足りなかったと、言わざるを得ません。



前回「新撰組」からこっち、話がおかしな方向に行っている自覚は、十分にあります。
ありますが、もうしばらくお付き合い下さい。




浅野内匠頭の悲報が国許にもたらされたときの家臣たちの怒りと嘆きは、尋常なものではありませんでした。
忠義心と武家の誇り。
それだけではない、主と家臣をつなぐ、一体感がありました。
未熟ゆえに愛すべき主を守ろうとする家臣たち。
35歳(数え)にもなって、なにやってんだって感じですが、素直で飾らない性格を幼いころから見てきた家臣たちにとってはやはり、長矩は愛し守るべき存在だったのでしょうね。
それがいずれ、命を賭しての仇討ちへとつながって行くのです。
およそ1年と9ヶ月。
その先には命を失うことがわかっていながら、じっと耐え忍んで時を待つ。忠義心や責任感だけでは成し遂げきれないことだと思います。家のためだけではなく、浅野長矩その人のために命をささげる。その覚悟がなければ。それだけ、主・長矩に魅力がなければならない。


そう考えると、この「忠臣蔵」での浅野内匠頭の設定とヒガシの演技は、正解だったと言えるのでしょう。
浅野長矩は、藩主としては不完全な存在だった。けれど、人間としては多少不完全なほうが、愛されるのです。
藩主としても、一人の人間としても不完全であるがゆえに、それに仕える家臣たちは、かえって自分たちが支え守らなければという意識に達してしまったのです。
大人になってなおも、素直さ純粋さを持ち続けた長矩。そのまっすぐさを家臣たちは愛したし、またまっすぐ過ぎたがために長矩は命を落としたのです。



長矩の行きすぎた潔癖さは、己のみならず周りも大きく巻き込んで、滅ぼしてしまいました。
家臣たちが自分のあだ討ちをして切腹をしたと聞いたら、彼はなんと思ったでしょうか。
「よくやった」と喜ぶでしょうか。
はたまた、己のしたことを悔やむでしょうか。


おそらく、後者でしょうね。
自分のとった行動が家臣たちの命を奪うことになったとなれば、悩み己を責め、追い込んでしまうのでしょう。それならば、あの時自分がもう少し耐えればよかった。と、後悔する事でしょう。
かたくなで、容赦のない潔癖さで怒りを爆発させようとも、一方で素直で優しく分け隔てのない思いやりも持つ。そんな主を浅野家の家臣たちは愛し、忠義をささげたのです。



激昂して吉良に斬りつけたものの、その後の長矩は平静を保っていました。
切腹を命じられたときも取り乱すことなく、言われるままに異例とも言える即時の、これまた異例の身柄を預けられた田村右京大夫邸の庭先での切腹を甘んじて受け入れました。
切腹の儀の際の、その所作の美しいこと。
形式的な作法にのっとったものであるけれど、動きに無理がなく自然で、厳かで静謐な空気を感じます。
死を覚悟して、それに臆することなく相対し、臨んでいます。
浅野長矩が、最も(と言っても総集編だけど)大人に見えたときでした。



なんて、勝手な想像でいろいろ書いてしまいました。
何せ総集編なので、かなりかっ飛ばして編集がしてありまして。
実際のところ、ぜんぜん違う展開だったらどうしよう。そんなことになったら、この記事は即刻削除。永遠欠番ですな(笑)。
ま、しばらくは再放送もなさそうだし。いいよね。




振り返ってみれば、ヒガシはこういう神経の細そうな役というのを何度かやっていますね。
この「元禄繚乱」、「夜に抱かれて」。「ザ・シェフ」だって、無神経に見えて、けっこう神経細いと見た。浅野内匠頭は、民放の「忠臣蔵」でも演じましたね。
中でも、浅野長矩というのは、一番キレやすい人物でした。
松の廊下で吉良にブチ切れる時のヒガシの演技が、まさしく迫真。
怒りを露にする長矩は、今の小五郎さんを彷彿とさせました。
これは、ちゃんとした形で見たかったなあ。
2005年にCSで放送されたんですね。その頃は、ウチでは見られなかったもんなあ。
また、やらないかなあ。





総集編後半はまだ見ていないので、いずれ。
スポンサーサイト
[2009/07/01 21:23] | 東山紀之氏 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<噂ってけっこう本当なこともあるのですね♪ | ホーム | いまさらだけど、がんばって思い出して書いてみよう!>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://okoyuki.blog99.fc2.com/tb.php/10-8c0ac5bf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。